2019/11/28 11:21

この頃、健康のためにはちみつを食べているという方が増えているように感じます。

完全栄養食と言われているはちみつは、毎日スプーン一杯食べることで、風邪の予防や疲労の回復、ダイエットや美肌効果、老化防止など、さまざまな効果があると言われます。

今回は、天然のサプリメントとも言われる「はちみつ」の、日本での現状について知っていただきたいと思い、記事を書きました。


日本には非加熱のはちみつがほとんどないというのは、以前のブログで書きましたが、それ以外にも問題はあるのです。


酵素やミネラル、ビタミンがたっぷり。非加熱・無添加の生はちみつとは?


ところで、皆さんは食べ物を選ぶときに、国産だから安心安全だと思っていませんか?

野菜なども、有機栽培のものでなくても、加工食品に添加物が含まれていても、国が基準を作って安全と言っているのだから、食べても問題ないだろうと思っている人が大半ではないでしょうか。


はちみつも外国産よりは日本産の方が安心、と思っているのではないでしょうか。


実は農薬は日本のはちみつからも検出されています。

蜂の大量死の原因と言われているのが、ネオニコチノイド系農薬とグリホサートです。


千葉工業大学やスイスのヌーシャテル大学等の研究では、ネオニコチノイド系農薬が世界各地のハチミツから検出されることが報告されています。


千葉工業大のグループがまとめた調査内容では、日本各地の蜂蜜やミツバチ、さなぎが、ネオニコチノイド系農薬に広く汚染されているとのことでした。


東北から沖縄の9都県で集めた73サンプルの全てから検出され、蜂蜜では6割超で国の暫定基準を上回ったそうです。


専門家は、日常生活で食べる量であれば、人の健康にすぐに影響が出るレベルではないといいますが、そのはちみつを安心して食べることができるでしょうか。


農薬規制に甘い日本。

世界各国で、ネオニコチノイド系農薬とグリホサートの規制が行われる中、なんと日本では規制緩和が行われているのです。


ネオニコチノイド系農薬とは


ネオニコチノイド系農薬とは、ニコチンに似た成分(ニコチノイド)をベースとする、現在世界でもっとも広く使われている殺虫剤です。


この農薬には、下記のような作用があります。

①浸透性(洗っても落ちない)

②残効生(長期に残留する)

③神経毒性(神経を狂わす)


ヨーロッパでは、蜂の大量死を受けて、2000年代初頭からネオニコチノイド系農薬の使用を規制する動きが始まっています。

1999年のフランスの規制に始まり、EU諸国、アメリカ・ブラジル・台湾・韓国でも使用禁止の動きとなっています。


各国での規制が進むなか、日本ではネオニコチノイド系農薬問題への認識が低く、現時点でネオニコチノイドの使用そのものに対する規制はありません。


それどころか、使用量の規制緩和が行われるなど、他の先進国とは逆の動きをしているのです。


人にも影響する


ネオニコチノイド系の農薬散布と同時期に体調不良を訴える患者が急増したり、胎児が発達障害を起こしたりする危険を指摘する報告もあります。


パーキンソン病やアルツハイマー病、ガン、糖尿病、生殖器の異常などは農薬曝露との関連が疑われる病気や障害です。


特に子どもの脳は機能発達が盛んなため、微量でも影響を受け、脳の一部の神経回路が発達せず、自閉症、ADHD、学習障害などの発達障害になる可能性が指摘されています。



日本では子どもの尿からも農薬が検出

日本国内の3歳児の尿検査で農薬が検出されたという報告もあります。

ネオニコチノイド系農薬が検出された割合が80%、有機リン系、ピレスロイド系農薬の代謝物が100%検出されているのです。



グリホサートとは

海外では、小麦の収穫前に除草剤グリホサートを散布するプレハーベスト処理が恒常化しているといわれています。


農林水産省の調査でも、カナダ、アメリカ産の輸入小麦には9割を超える検出率でグリホサートの残留が見つかることが示されています。

日本でも、パンにはその小麦が使われています。スーパーに普通に売っているパンからもグリホサートは検出されているのです。


2019年8月、産科医の国際組織である国際産婦人科連合(FIGO)は

「グリホサートはガンや神経発達障害、先天性欠損症との関連が疑われる。またメチル水銀同様、胎盤を通過する可能性があり、予防原則の立場から使用を避けるのは社会的責任である」

として、グリホサートの使用禁止を勧告しています。


このグリホサートも、はちみつから見つかっています。


グリホサートによる汚染について米国では2014年、市販の大豆製品と蜂蜜などの残留グリホサートを調査しています。その結果、ハチミツからは6割の製品から最大0.163ppmのグリホサートが検出されました。


世界各国が削減・禁止に動く中、なんと日本はこのグリホサートを残留基準値を緩和しようとしているのです。


はちみつからなぜ検出されるの?


どうしてはちみつから検出されるのかというと、蜂は農薬が使用されている花からも蜜を集めます。


りんご蜜やみかん蜜など、固定の花の蜜のはちみつを見かけるようになりましたが、これは農家が受粉のために、蜂を媒介に使うためです。


病害虫の害が起こりやすい果実を、安定して収穫するためには、たくさんの農薬や化学肥料が必要です。


農薬のたくさん使われている木の花から蜜をとれば、もちろん蜜にも農薬が混じります。

有機農業などを行なっている農家ももちろんありますが、そういった農家の蜜だけを集めたはちみつを選ぶのは非常に困難だと思われます。


本当に安全なはちみつを選ぶには、加熱の有無だけではなく、どこで採蜜されたものかということも重要なのです。


レプシナチュラルハニーの産地では?





このはちみつは、環境汚染とは無縁のカザフスタンのアルマトイ州の深い山の中で作られています。

周囲で農薬を使うなどあるはずもなく、車の通る道からも何kmも離れています。

市場では、虫に食われたりんごなど普通に売っていますし、形も日本のように綺麗に揃っていたりしません。現地の人にとっては、これが当たり前なのです。


蜂の蜜箱の周囲には、イヌハッカ、オレガノ、アンジェリカ、ドッグローズ、セントジョーンズワートなど、多種多様の薬効の多い自然のハーブがたくさん咲いています。

この人の手の入っていない自然の花の蜜を、蜂たちは集めてくるのです。


現代の養蜂では、人間が管理しやすく、はちみつがたくさん取れるように蜂は品種改良されていることが多いです。

また、ミツバチの病害虫を防ぐために抗生物質が投与されることも多くあります。


レプシハニーのミツバチたちには抗生物質などの薬物は一切使われていません。

薬物が必要になる環境に置かれていないため、その必要がないのです。



400年以上にわたりレプシ村では養蜂が行われてきました。

現代でも、多くの村民は養蜂業者で先祖代々の製法ではちみつを作り続けています。


レプシハニーは、美しい自然の中で、健康なミツバチが集めた希少なはちみつなのです。